Yさん・Yさん
披露宴会場名
挙式日
招待人数
この数年の間に "LGBTQ"という言葉の 社会的認知が進んできたように思います 多様性を受け入れ認め合う世界が広がる一方で 日本ではまだ法律での同性婚姻は認められていません 「友人の結婚式に参列したある時 "なぜ私は 結婚式をする ということを選べないのかな" と感じたことがありました こんなに幸せを味わうことができる結婚式を 挙げる という選択ができる事自体 すごく幸せなことだなと感じて。 憧れまではいかないけど "私にもこれをやる権利がある やってもいいだろう" と思っていました」 「自分の生活の中に パートナーがとても近い存在になり 周りへ 隠したり 辻褄合わせすることが 難しくなってきた時 せっかくの大切な人たちへ 事実を伝えていないことに 違和感を感じて。 だったら 結婚式 ということをきっかけに "聞いてほしいことがある、私はこんな人間なんですよ" ということを伝えられる機会になると思いました 壮大なカミングアウトでした」 それぞれのバックグラウンドや価値観から感じる 結婚式への考え ふたりで 挙げることを決意しました
結婚式はどんな日になりそうですか? とお打合せで 会話した時 “奇跡の日”と話していたおふたり。 「大切な人ができた時 他の大切な人に "この人が私の大切な人ですよ"と紹介したい その逆で パートナーにも 自分の人生で出会った 全部の大切な人を紹介したい 大切な人同士が つながって一同に介する、 そんな奇跡の日ができたら素敵だなと思います」 挙式は行わず ウエディングパーティ―を開くことにしました 「扉がバンっとあいた瞬間 印象的で忘れられません 会場全体を見渡した時 “こんなに大切な人たちが 私達の計画したことに YESと言って ここに座ってくれている お互いの大切な人全員が 私たちを見てくれている" なんてありがたいんだ という気持ちでした」
結婚式を挙げた今 感じることをおふたりに聞きました 「どんどんいろんなものの既成概念が取っ払われている時代だけど 結婚式も 家のため、会社のため といった 社会的責任を果たすための会でなく "自分の大事な人 好きな人を呼んで 楽しめる時間" そういう会も "結婚式" と呼べるようになったらいいなと思う」 と ようこさん 「結婚式、披露宴 と聞くと 仰々しかったり大ごとに感じるかもしれないけど もっといろんなかたちがあればいいと思う 同性カップルが結婚式をするかどうか これは個人の価値観によって様々だけど やりたいことをやったらいい って私は思う "やってみたら 楽しいよ" とそれは心から言えます 私たちがきっかけで同性の方が 結婚式をする というきっかけになったら嬉しいです」 と ゆうこさん
おふたりの結婚式を通じて 私たち自身が あらためて結婚式の本質について向き合える大切な機会をいただきました “ずっと一緒に生きていたい人がいる” そんな人に出会えたこと その関係を伝えたい誰かがいること 結婚式には 人と人との繋がりを紡ぐ力があります 同性異性関係なくそんな素晴らしい機会を皆さまに手にとっていただきたいと思います そのためにも お一人おひとりの思いをかたちにすることを 今後も 心をこめて大切にしようと強く感じました